Gear

熊野古道・小辺路のギアリスト

2月に歩く予定の熊野古道・小辺路のギアリストを作ってみました。
想定としては、夜の気温がー3~ー5度、避難小屋を宿泊地として可能な限り利用しながら必要に応じてテント泊、残雪箇所の歩行あり、といった感じです。

今回のギア選びで意識したことは、自分のフィロソフィーから外れないこと。
それは、すでにあるものを使う、新しいものをなるだけ買わない、自分で作れるものは自分で作る、です。

歩く:HIKING GEAR

CategoryBrandProductWeight (g)
バックパック3F UL GEARQiDian 40+16 UL Pack850
ベースレイヤー *ワークマンミドルウールメリノラウンドネック199
ベースレイヤー *ワークマンメリノウール ロングタイツ150
アンダーウェア *モンベルジオライン シェイプ トランクス47
ソックス *モンベルWIC.サポーテック トレッキングソックス85
ソックス替えモンベルメリノウール トラベル ソックス66
フリース *モンベルシャミースジャケット245
ダウンジャケットデカトロンTREK 100(フードなし)261
ネックゲイター *モンベルストレッチクリマプラス200 マルチネックゲーター44
ゲイターモンベルGORE-TEX ライトスパッツ ロング144
ビーニー *エディバウアーUnkown78
レインジャケットモンベルレインダンサー ジャケット330
スノーピークアンブレラUL150
シューズ *キャラバンC1_LIGHT LOW730
チェーンスパイクモンベルL.W.チェーンスパイク216
トレッキングポール *TrailBuddyUnknown550
グローブ *モンベルシャミース フィンガーレスグローブ16
グローブショーワグローブTEMRES 02 winter LL73
ウエストバッグMYOG自作のファニーパック55
タオルUnknown手拭い31
タオルSpeedoマイクロセームタオル65
サポーターワコールCW-X ひざサポーター52
Subtotal(*印を除く)2293

寝る:SLEEPING GEAR

CategoryBrandProductWeight (g)
シェルター3F UL GEARLanshan 1(フライのみ)439
ペグ3F UL GEARテント付属ペグ9本90
グランドシートデュポンタイベックシート 2m x 1m122
シュラフモンベルシームレス ダウンハガー800 #2677
シュラフNaturehike封筒型夏用シュラフ655
シュラフSOLESCAPE Bivvy237
マットBUNDOKフォールディングマットEX(カット済)380
マットMYOGXLPEフォーム(試作中)194
ソックスNaturehikeダウンソックス90
Subtotal2884

食べる:COOKING GEAR

CategoryBrandProductWeight (g)
クッカーEVERNEWTi U.L. Deep pot 900125
ストーブEVERNEWチタンアルコールストーブ34
ストーブEVERNEWアルコールストーブ用スタンドDX68
風防TAOKSチタニウム ウインドスクリーン15
カトラリーCAPTAIN STAGチタン FD先割れスプーン19
カップSEA TO SUMMITX-カップ45
ライターSOTOマイクロトーチ ACTIVE45
ライターモンベルウォータープルーフマッチ13
ウォーターキャリーEVERNEWウォーターキャリー 1.5L36
ウォーターキャリーUnknownペットボトル33
浄水器SawyerMINI55
Subtotal488

その他:OTHERS

CategoryBrandProductWeight (g)
ヘッドライトモンベルパワー ヘッドランプ93
ランタンシェードモンベルクラッシャブル ランタンシェード7
サブライト5050 workshopMICROLIGHT20
モバイルバッテリーAekeeo20000mAh270
ラジオオーム電機AudioComm AM/FMポケットラジオ87
熊よけスプレーHOERNECKETW100063
消臭スプレーMYOG自家製の消臭スプレー24
歯ブラシ・ペーストUnknownUnknwon12
パラコードモンベルアクセサリーコード 2mm x 2本16
USBケーブルUnknownUSB-Lightning ケーブル8
薬類Unknownエマージェンシーキット18
カメラCanonEOS Kiss M390
予備バッテリーROWAカメラ用バッテリー31
三脚JobyGorillaPod 50084
Subtotal1123
Base Weight6788

ベースウェイトで6.8kgは決してウルトラライトとは言えないですが、数年前までは10kgオーバーのバックパックを背負って歩いていたことを考えると、冬装備でこの重さは自分なりに軽量化できたなと思っている次第です。
写真撮影用に全てのギアを収納袋に入れていますが、パッキングの際は収納袋は使わずに、そのままギアをザックに入れます。

実際にパッキングした様子です。
このバックパックには、背面部分にマットを収納する場所が予め備わっているので、そこにクローズドセルマットを入れます。
もう1つのXLPEフォームパッドは丸めてバックパックに入れてフレームとして使い、その内側にシュラフカバーをパックライナーとして入れ、その中に濡れて欲しくないものを全て収納します。
ウエストバッグを除いた、バックパック単体での実ベースウェイトは 5.8kg でした。

歩く:HIKING GEAR

レインウェアは、ポンチョで行くか傘で行くか、最後まで迷いました。
途中の十津川や熊野本宮大社で街歩きをする予定で、もし雨が降ったときにポンチョ姿で街を歩きたくないという理由から、今回は傘にしました。
上半身のレインウェアは持っていきますが、下半身はなしです。
雨で下半身が濡れそうになったら、グランドシート用のタイベックを腰に巻いてレインスカートとして使います。
さらに土砂降りなったら、ゲイターも装着します。

今回は、それなりの残雪があることが予想されるので、チェーンスパイクとゲイターはマストとしました。
同じ理由で、シューズはゴアテックスの防水性のあるものを選んでいます。
日本人の足に合うように設計されている、キャラバンの ハイキングシューズ は隠れた名品だと思います。
他には、バラクラバにもなるモンベルのネックゲイターと、価格の割には保温性が高いデカトロンのダウンジャケットが気に入っています。

ウエストバッグは、軽くて値段が安いものがなかったので、自作 しました。
素材は X-PAC で完全防水、重さは 55g です。
これに一眼カメラや三脚を収納して、いつでも気軽に写真撮影できるようにする作戦です。

タオルが2枚あるのは、1枚は汗拭き・温泉入浴時に、もう1枚はテント内の結露を拭き取る時に、それぞれ用途を分けているためです。
手拭いで結露を拭いても全然追いつかないので、後者は吸水性の高い セームタオル を使うようにしています。

寝る:SLEEPING GEAR

シェルターは、3F UL GEAR Lanshan 1 のフライだけを持ち歩くことにしました。
このテントの良いところは、必要に応じて3シーズン用インナー、4シーズン用インナー、インナーなしのフロアレスと状況に応じて使い分けができるところです。
今回は2月で虫もほとんどいないということで、シングルウォールのフロアレステントとして使用します。
上記の写真は、フロアレスとして使った場合の Lanshan 1 で、フライだけであれば重さは 439g になります。

シュラフは、本来であれば冬季に対応したものが必要だと思われますが、自分は3シーズン用ダウンシュラフに、安価な夏用の薄い シュラフ を重ねて、その上にシュラフカバーを重ねて使うようにしています。
これまで、この組み合わせで一度も寒いと感じたことがないので、正直、冬用シュラフの必要性を感じてません。
あるものを組み合わせて使う、これもUL的な考えだと個人的には思います。

ダウンとカバーの間に防水性の高い夏用のシュラフをかませることで、カバーの内側に発生する結露でダウンが濡れるリスクを回避できます。
これまで、自分はダウンの上に直接カバーをかけていたのですが、どれだけ換気に気をつかっても、時々ダウンが濡れることがありました。
この組み合わせにしてからは、ダウンが結露で濡れることは無くなりました。
連泊の時は、ダウンの濡れは致命的になるので、2枚のシュラフを持つ重さ以上にこのメリットは大きいです。

マットは、クローズドセルだけでは R 値が 2.0 しかなく、さすがにこれでは底冷えするので、その上に自作の XLPE (架橋ポリエチレン)フォームパッドを重ねています。
自作のパッドの R 値は不明ですが、類似商品の R 値が 2.0 なので、両方足して 4.0 くらいかと思います。
XLPE フォームパッドの横幅は 65cm で、既存の 50cm よりはやや広く、上に寝転がった時に両腕が地面に付かない広さを確保するために、この横幅にしています。
比較用に置いているのは、山と道の UL Pad15 S+ です。縦幅は同じ 100cm です。 シボ加工済み。
自作のパッドは素材を見直して、さらに軽量化する予定です。

食べる:COOKING GEAR

固形燃料+チタンマグだけのシンプルな構成にするか、これも迷いました。
正直、お湯を沸かすだけなので、固形燃料+チタンマグでも良かったのですが、もしかすると焚き火がしたくなるかもしれないという、謎のロマン枠で今回は焚火台にもなる EVERNEW のアルストスタンドを持っていきます。
したがって、燃料もアルコールになります。

食料はこれから考えますが、おそらく自作の焼き米+パスタのセットになるかと思います。
予備で乾燥麺も持っていく予定です。

その他:OTHERS

特に目立ったものはないですが、昨年末あたりから、自作の消臭スプレーを持ち歩くようになりました。
30ml 程度の少量ですが、公共交通機関を使って移動するので、トレイルを歩いた後の最低限のマナーとして使うようにしています。

カメラは長らく iPhone でしたが、今回から自作のウエストバックが使えるので、一眼カメラを復活させました。
UL ハイカー御用達の小型三脚 Joby は、もっと小さくて軽いものもありますが、雪の上では三脚が立たない可能性もあるので、木に巻きつけて使えるギリギリの大きさのサイズを選んでいます。

自分なりのごだわりをもって、あえて重いもの・遊びの要素があるものを選ぶのは、いつも楽しい作業です。

Follow Kenshin

学校にクマが出没するような滋賀県の田舎町から、18歳で単身アメリカ西海岸に渡り留学、3DCG・コンピューターサイエンスを学ぶ。ゲーム業界でのエンジニアからキャリアをスタートした後、スタートアップを複数社起業。趣味のアウトドア歴は10年以上、ここ数年でULハイキングに目覚め、3D CADとミシンを使ってULギアを自作し始める。京都在住。
SNS: Instagram, Facebook, LinkedIn
MYOG – Ultralight Hiking & Camping

Comments